火災報知器と取り組み
火災報知器の普及キャンペーンはその他の国でも行われました。アメリカに遅れること10年、イギリスとカナダが同じキャンペーンを始めました。火災報知器の設置が、この両国においても、素晴らしい言う結果をもたらしました。
イギリスの88年の火災報知器普及率が8%で死者732人、2001年普及率81%で死者486人と同様の効果があったことがわかります。カナダでも85年には436人だった死者が、99年には243人と減少しています。
3つの国が20年近くの年月をかけて火災報知器の有効性を立証したわけです。日本でも消防法改正となった背景はこんなところにあります。ただし、違反しても今のところ罰則はありません。
今回の法令改正は法律でありながら、違反に対する罰則が無い特殊な法律です。法による強制と言うより、日本版のキャンペーンでは?とも言われています。ですから率先して自己防衛することではないでしょうか。
日本では、1980年代以降、消防庁が消防業界に求め続けてきたテーマは、住宅の防火です。ポスター類・新製品は山のように生まれましたが効果があまりありませんでした。ホテルなどの商業宿泊施設は、消防法によって安全になってきました。
消防法にのっとった設備が整っていないと営業そのものができないからです。その反面、住宅は規制から取り残されて先進国の中でも危険度が高いのです。しかも死者の絶対数も増えつつあります。
消防法も住宅を網にかけることに及び腰だったこと。法律で縛られないと動かないという国民性も原因となったかもしれません。火災報知器の設置を増やすことで、今回は一般の住宅の防火対策を強化することを義務化し、効果を期待するものです。
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